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2015/07/10

陳天璽 著『無国籍』

| by:buna


日中国交回復により、「台湾籍」が認められなくなった結果、「無国籍」という身分を選んだ人たちがいた。そんな家庭に生まれ、横浜中華街で育った著者は、ある日、台湾への入国も日本への帰国もできず、空港から出られない衝撃的な経験をする。国籍とは? 民族とは? アイデンティティの基盤とは何か? 国家と家族の歴史に向き合い、深く掘り下げた体験的ノンフィクション。(「BOOK」データベースより)

この本は駅のKIOSKで買いました。さすが新潮文庫です。

ちょうどその駅の切符売り場では、ハーフとおぼしき女子高生が「ほら、うち、フィリピンじゃん? 部屋とか借りるのダメだからさ」と、大声でケータイに向かってしゃべっていました。どうやら家出の算段をしているようです。

現代日本ですら、たとえば部屋を借りるのに外国籍者は不利です。無国籍ならなおさら。なにせそんな人がいることに普通は思い至らないですもんね。無国籍でぶちあたるさまざまな障害があることと同時に、無国籍でもここまでできるということをこの本で知ることができました。

現在、著者は日本国籍を取得しましたが、大学で准教授を務めながら、特定NPO法人無国籍ネットワークで無国籍者への支援活動を行なっています。

形態:書籍
著者:陳 天璽 (著)
価格:552円(税別)
発売:新潮社
発売日:2011-8-28

20:55 | 本・雑誌